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題名:Re: グランドへの消音ユニット取り付けについて 
名前:三浦ピアノ
2014/11/16(Sun) 12:31 No.492 


こだま様
はじめまして、
弊社掲示板へのお問い合わせ ありがとうございました。

まず、アップライトピアノの消音ピアノ性能(音を消す能力)についてですが
弊社HPでご案内しているように、
消音ピアノユニット取付の際、レットオフという調整工程において
最小限の数値となるようにセッティングすることが大切です。
この数値(ハンマー接近距離)が広くなってしまうと、アコースティックで
演奏した場合に、ピアニシモやフォルテシモの表現力に影響を及ぼす結果を
引き起こすためです。
しかしながら、この距離を少なくすることは、音を消す力を弱めることと
同義でもあるため、どちらも有効となるようにセッティングすることが
技術者の腕の見せ所であるとともに、それをより高いレベルで実現可能な
ユニットの製造はメーカーの技量の見せ所でもあります。
ヤマハやカワイ、テクニクス、コルグといったメーカーのユニットは
この部分に於いて一日の長があります。
しかしながら、後発のメーカーも徐々に改良を重ねて良くなってきましたし、
アップライトピアノはもともとアコースティック演奏において「遊び」の多い楽器で
あることを考えると、生演奏での表現力には いくらか目をつぶり、消音ピアノの能力を
上げる方向にセッティングを振ることで、強打や激しい曲の演奏から音漏れを防ぐことも
可能かと思われます。激しい曲を弾き続けることで、セッティングの狂いや消耗を
早めることはありますので、故障の原因になるというのも間違いとは言えませんが、
それは消音ピアノに限ったことではなく、ピアノとして当たり前な程度以上のものではありません。

反応が遅く、音がちゃんと鳴らないという点については、
こだま様の演奏能力が消音ピアノの性能を逸脱していることも考えられますが
調整不備ということもあるかもしれません。

弊社渋谷店ではヤマハとコルグのアップライトピアノ用消音ピアノユニットの
試弾が可能です。消音ピアノの、ほぼベストな調整の状態をご覧いただけますので、
東京近郊にお住まいでしたら「百聞は一見にしかず」ぜひご試弾いただければ幸いです。

アヴァングランドは素晴らしい楽器です。
デジタルでの演奏のみで考えられるのであれば、消音のグランドピアノより
優れている部分も多々あります。
ただ、いかんせんお値段が高いためコストパフォーマンスとしてどうか
それは購入時だけではなく、所詮、電化製品ですから当然寿命があるわけで
処分される際はピアノより費用がかかる可能性も高いです(処分料はほぼ同等ですが、
生ピアノの場合、20〜30年たっても買取のお値段がつく可能性が高いためです)。

ヤマハサイレントグランドピアノ、コルグのグランドピアノ用消音ピアノについては
消音能力も非常に高く、ご案内させていただく者としても、きっとお客様にご満足を
いただけるものと自負しておりますが、やはり楽器というのは演奏者個々人の感覚こそ
一番大事になるものであり、最終的にはご試弾いただくしかないかと存じます。
グランドピアノのコルグ消音ピアノは、弊社の本郷店で試弾機をご用意しております。
スピーカーの設置位置は変わりますが、ピアノマスクGPにも取付可能と思われます。

以上でお答えになっておりますでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。


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