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きのくに歳時記
紀州の伝説・民話や時期の行事を記録していきたい
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 御田の舞
 2008/06/08

杉野原の御田舞は、かつて「当川」と言われた有田川沿いの九ヶ村に伝来した田楽から変化した農耕予祝行事です。
現在行事が継続しているのは、この杉野原の御田舞(国指定重要無形民俗文化財)、久野原御田舞(県指定無形民俗文化財)と、隣接の花園村の御田の舞(国指定重要無形民俗文化財)の三件だけとなってます。
中世からの舞殿が残っているのは杉野原雨錫寺(うじゃくじ)阿弥陀堂だけで、”春田打”から”籾摺り”(もみすり)までの二十数通りの耕作過程を舅が婿に教える所作を演じます。
また、地区の青年がふんどし裸になって円陣を組み、ソレ、テンヤト、テンヤト、テンヤササ、テンヤトと太鼓を打ち、「唄い囃子」に合わせて揉み合い押し合う勇壮な踊り、”裸苗押し”が展開されます。
下の映像は早乙女が田植えを終わって帰路に就くところで、演じているのは地区の小学生たちです。

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 立春
 2008/02/05

立春は、二十四節気の最初の節で、八十八夜や二百十日などは全て立春から数えることになってます。
立春を過ぎると暦の上ではもう春になります。
それゆえ、立春以降の寒さは冬が残していったものとして「余寒」といいます。
立春の前日の節分の本来の意味は、季節が移り変わるということであり、昔は立春・立夏・立秋・立冬の前日をいい年に4回の節分がありました。
また、節分が大晦日で、立春が元旦とされていたようです。
旧暦の元旦がだいたいこの時期にあたり、元旦より立春が早いときには年内立春などと言っていたようです。
年賀状に「迎春」「初春」と書くのは、これらのことの名残によるものです。
昔の人はこの日、来る春を喜びで迎える意味で、「立春大吉」とかいた札を
門口に貼ったそうですよ。
余談ですが、2月の名前の「如月」は、寒いために衣をさらに着る「衣更着(きさらぎ)」からついた名前だそうですよ^^

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 七夕
 2007/07/10

歳時記からは脱線してしまいますが七夕が過ぎたので七夕をテーマに少し書きます
七夕は、日本・中国などにある節供・節日のひとつです。
旧暦7月7日の夜が七夕ですが、日本では明治改暦以降は新暦の7月7日又は月遅れの8月7日に多く祭が行われ五節句の一つにも数えられます。
元来「棚機=たなばた」とも表記されていたため、一般的にたなばたと発音されますが「シチセキ」と発音するのが正確なのかもしれません。
元来中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、日本古来の「棚織津女=たなばたつめ」の伝説と合わさって「タナバタ」となったようです。
棚機津女の伝説は『古事記』に記されており、棚機津女という巫女が村の災厄を除いてもらうために水辺で神の衣を織り、神の一夜妻となるため機屋で神の降臨を待つという伝説です。
言い換えれば神への人身御供だったのかも知れませんね・・。
七夕の起源としては、日本古来の豊作を祖霊に祈る祭に中国から伝来した女性が針仕事の上達を願う「乞巧奠=きこうでん」などが習合して成立したと考えられているそうです。
笹の葉を使うのは、笹は精霊が宿る「依代=ヨリシロ」と考えられているからです。
こと座の1等星ベガは七夕伝説では織姫星(織女星)として知られています。織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘であったそうです。
わし座のアルタイルこと夏彦星(彦星、牽牛星)も働き者であり、天帝は二人の結婚を認めました。
めでたく夫婦となったら生活が楽しく、二人は怠け者になってしまいました。
それゆえ天帝は怒り、2人を天の川を隔てて引き離し、年に1度、7月7日だけ会うことを許したそうです。
7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、二人は会うことが出来ません。
そんな時、二人を哀れんでどこからか無数のカササギがやってきて、天の川に自分の体で橋をかけて二人を会わせたということです。
七夕は星の逢いびきであることから、星あいという別名があるそうですよ。
ちなみに七夕は神事ですから7月6日の夜、言い換えれば7月7日の早朝=「夜明けの晩=厳密には午前1時」に行うのが一般的です。
(神事は当日の早朝=夜中に行うのが普通)
午前1時頃は、天頂付近に主要な星が上り、天の川、牽牛星、織女星の三つが最も見頃になる時間帯でもあるそうです。
全国的には、短冊に願い事を書き葉竹に飾ることが一般的に行われていて、笹に短冊などを飾る風習は、江戸時代から始まり日本独特の風習だそうです。
飾った笹を7月6日に飾り、翌7日未明に水に流すことが一般的な風習であったようですが、最近は環境問題の影響で水に流すことはなくなりましたね。
地区によっては川を跨ぐ橋の上に飾り付けを行っているところもあるそうです。
「たなばたさま」という歌にある五色の短冊の五色は、五行説にあてはめた五色で、緑・紅・黄・白・黒をいうそうです。
ちなみに短冊に願い事を書きますが、元々の「乞巧奠=きこうでん」自体は、技芸の上達を祈る祭であるために、短冊に書いてご利益のある願い事は芸事ということらしいです。


 紫蘭
 2007/06/10

今は少し旬も過ぎてしまったが紫蘭の花がたくさん咲いていました。
田植えの時期になると決まって咲きます。
逞しい花で自然に増殖しています。
最近、園芸に凝ってきた私には、今までに何気なく見ていた花でも新鮮に見えます。
きのくに歳時記と言うページには今日の記事は相応しくないけど更新したくなったからちょこっと書き込みしました。

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 冬の花火・・・
 2006/11/26

夏の紀州路はあちこちで花火大会が行われる。
多いときには毎週週末にどこかで花火が上がっている。
先日、有田川町で冬の花火があった。
これは夏に予定したのが雨で出来なくて中止になっていたらしい花火が、新しいバイパスの開通を記念して場所も新たに打ち上げたらしい。
当日物珍しさに見に行ったら夕方からあいにくの雨で、雨の中の花火は寒さに震えながらの見物になった。
やっぱり花火は夏の風物詩、スイカでもかじりながら縁台に座って見るのが一番だなと痛感しました。
雨でも出来るのなら夏に雨が降っても中止にするなという声もあったが私もまさにその通りだと思っておかしくなった^^
でも どことなく夏とは違った趣もあったのは紛れもない事実でもあるが・・・。

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 鮎・・・
 2006/09/01

紀州には幾つもの川がある。
北から順番にいくと、紀ノ川、有田川、日高川、日置川、古座川、熊野川などである。
春先になるとこれらの川で一斉に鮎の遡上が始まる。
各河川にはそれぞれダムがあるからそれから上流に鮎は遡上できない。
だからダムから上流には稚魚の放流を行う。
鮎は一年魚だから越冬する事はまず無い。
それ故9月になると各河川のダム上流部では一斉に鮎の網入れ漁が始まる。
今年は3日の日曜が解禁日だったのだが昨日の雨で鮎が長生きする事になった。
かなりの雨だったらしく川は濁流で真っ黒に濁っている。解禁日の延期はないからこの日曜は漁には適さないであろう。
昔は網入れも呑気に行っていたが最近では場所取りなどが蔓延ってきてちょこちょこトラブルも出ているようだ。
場所取りの規約は無いし誰の川でも無いんだから鑑札を買えば自由にとってもいいようなものであるがそうはいかないらしい。
一応、他人がある場所で漁をしていればその場所に割り込まないと言う暗黙のマナーはあるみたいだが、自分が不漁だとそれも歯痒いらしくて場所を変われとか言うものが最近は出てきているらしい。
代わってあげても下手だから魚が取れない場合が多いと言うことだ。
私も鮎は食べないけど漁には何度か付き合った経験があるが食べることより取れることが面白かったのも事実である^^

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 新仏参り
 2006/08/18

有田川町には「新仏参り」と言う風習がある。

これは昨年の8月7日から今年の8月6日ぐらいまでの間に亡くなった方をお盆の14日の早朝に「お供え」を持って新盆の家を回る風習である。
個人的な考え方もあるが多くの人はせっせと家々を回っている。
同じ地区の新盆の家にはまずお参りする。基本的に大字が同じ地域はよほどのことが無い限りお参りするようである。あと個人的な繋がりで町の端から端までお参りする人もあるようだ。
お供えの金額は香典よりぐっと少なく線香代ぐらいが相場のようである。
早朝から老若男女がせっせとお参りするらしい。
バイクで回る人、車で回る人様々であるが、田舎ゆえ狭い路が多いので車同士が対向できずに難儀することもあるようだ。だんだんとこの風習も薄れがちではあるが、私はこれは昔の頼母子講のようなモンじゃないかと思っている。
せちがない世の中ではあるが残していければ良い風習じゃないかなと感じている。

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 山椒
 2006/06/26

有田川町は山椒の特産地でもある。
谷川に沿った山肌に山椒の木がたくさんある。
最近では米作りをやめて田んぼを山椒畑にしている農家が増えてきた。
話を聞いて採算はかなりいいらしいが、一年間に4〜5回の消毒が必要なのと取り入れは人力なので人手不足が悩みの種らしい。
私の知人も山椒を栽培しているがやはりこの時期の消毒はきついらしい。みんながして消毒して自分がしなかった場合、病気や虫が発生したら責任問題になるとかで、同じ時期に一斉に消毒しているようだ。
今年から農薬に対する規制が厳しくなったようで頭を捻りながら消毒しているらしい。
消毒といえばお米も年に数回消毒するが、こちらも残留農薬の問題で粉末の消毒剤から顆粒状の消毒剤に変更する農家が増えたのも事実。
田んぼの周囲に畑がある場合は特に注意しなくてはいけないようだ。

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 田植え
 2006/05/14

五月も中頃になるとあちこちで田植えが始まる。
普通テレビとかで良く目にする水田は、区画整理された一枚が10アールぐらいのものが多いが、ここは山里ゆえ平地では整理されているが多くの田んぼはいわゆる棚田が多い。奥地に行くにつれて能登の棚田ほどではないがかなりの棚田がある。30年ぐらい前までは人力による田植えが殆どだったがいまでは田植えは機械化されている。機械化と言っても二条植の歩行型の田植機で田植えをするのが殆どである。実際、米作りで生計を立てようと思えば2ヘクタールの水田は最低限だが、この辺りでは殆どが兼業農家であるし、平均的な耕作面積も20アールぐらいであるから自分の食い扶持を作り余りを出荷する場合が多い。
実際、一年間食べるお米は作るより買う方がはるかに安い。トラクター・田植機・コンバイン・乾燥機・籾すり機・精米器などひと揃い用意し、それらを収納する倉庫を建てると軽く1千万円は超える。売っているお米にも色々ランクがあるが普通だと五人家族でお米には年間に20万円も当てていれば充分だと思うから、だいたい農機具関係だけで50年分の米代の費用が必要になる。それプラス田んぼの作業に費やす労力を金額に換算すれば買う方が遙かに安いと言うことがおわかりいただけるであろう。
実際、家に田んぼがあるから仕方なく作るというのが正直なところでもある・・。

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 代かき
 2006/05/08

5月に入るとあちこちで田植えの準備がいそがしい。
荒起こしをしている田んぼに一斉に水が入る。
元肥を撒いたらとりあえず水田にする。
あちこちでトラクターや耕耘機の音が聞こえてくる。
水田にしたら次は代かきが始まる。
凸凹だと植えにくいから早苗を植えやすいように土を細かく砕いて整地をする。
そうしてしばらくして土が落ち着いたら田植えが始まる。
代かきをしていて、ふと気がつくと横でカエルが青春まっただ中でした。
のどかな春の一日を感じました。

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